そんなに華麗じゃないユーザー車検


今回愛車の車検にあたってなるべく安く上げる為にユーザー車検に挑戦してみる事にしました。次回への備忘録の為にもその記録を留めておきたいと思います。


愛車のプロフィール

車種: ホンダ シビックフェリオ
初年度登録年月: 平成5年7月
自動車の種別: 小型
車両重量: 1000kg
総排気量: 1490cc
走行距離: 62000km

タイヤ交換: 平成11年10月10日
パワステ液交換: 平成13年9月23日
ブレーキフルード交換: 平成14年5月29日
ATFオイル交換: 平成15年7月14日

車検切れ: 平成16年6月13日(日)!

車検パスへの道

平成16年5月23日(日)

以前からエンジンを切った後に車体の動揺がしばらく続く現象が起こっていたが、この日はついに排気温警告灯が点灯してしまった。説明書を見るとホンダ整備工場で点検してもらうまで消えないとの事。困ったなあ。


平成16年5月29日(土)

行きつけのオートバックスで車検無料見積もりをしてもらって換えるべき部品を見てもらおうと思ったが、この日は異様に混んでたのでやむなく断念。


平成16年6月3日(木)

練馬車検場の車検予約自動音声応答ダイヤルに電話して、6月9日(水)午前を予約する。予約番号を控えておいた。


平成16年6月4日(金)

品川車検場に行って必要な用紙を購入した。あと自動車重量税印紙と検査登録印紙を購入した。これらは窓口のお姉さんが用紙に貼ってくれた。
【用紙代30円、自動車重量税印紙25200円、検査登録印紙1400円】


平成16年6月5日(土)

まず先に笹目通り沿いのホンダプリモ東京中央店に行き、排気温警告灯の点灯について点検してもらう。ついでに自賠責保険の更新手続きをした。1時間ほど待った後、出てきた答えは・・・サーモセンサー&コンバーターが劣化しているので交換しないといけない事と、キャブレーターが汚れているので清掃する必要があるとの事。それはいいとしても困ったのは納期。部品は置いていないので取り寄せになり、早くて6月9日(水)10時らしい。その日の早朝に車検に行く予定なので困ってしまった。うーん、どうしよう。
【自賠責保険料2年間で27630円】


それについてはまた検討するとして、次にオートバックスに向かい車検無料見積もりをしてもらった。ついでにオイル交換もお願いした。1時間ほど待って、最低限換えないといけないのはブレーキパッドと発煙筒との事。ブレーキパッドは残量が1mmでほとんど無いと言ってもいい状態で、発煙筒は有効期限が平成13年で切れていた。勿論交換してもらう。
【オイル代1764円、交換工賃はオイル会員なので無料】
【ブレーキパッド代7980円、交換工賃4200円、発煙筒代567円】


あとワイパーのゴムが劣化して窓拭き取り能力が低下していたので、ゴムも買った。交換手数料が意外と高かったので(確か1本600円くらい)、自分で取り替える事にした。前から気になっていたがバンパーの左側が少しずれて隙間が空いていて、このままでは車検に通らないと言われたので何とかお願いして応急処置をしてもらった。
【ワイパーゴム代左右で1218円】


平成16年6月8日(火)

ネットで情報収集すると、やはり車検は朝イチがいいらしい。理由は朝イチだとあまり混んでいない事と、もし何かの項目で引っ掛かった時にその日のうちならやり直しできるから。車検場は平日しか開いていないので、6月13日(日)が車検切れと言っても実質的には6月11日(金)。木曜午前と金曜午前は都合で行けないので、朝イチに行く為には水曜しかない。


車に詳しい友人にアドバイスしてもらったら、排気温警告灯は黒ビニールテープで隠してとりあえず車検場に行って、気付かれなかったらラッキーで気付かれたら直しに行って再チャレンジしてはどうか?との事だったので、イチかバチかそうする事にした。練馬車検場近くの川越街道沿いの田中オートサービスさんで予備車検を予約した。


平成16年6月9日(水)

ウォッシャー液が切れていたので、車検場に向かう川越街道沿いのホンダディーラーさんに寄って無料で入れてもらう。


朝早く起きて予備車検に行き、スリップテストや光軸調整をしてもらう。スピードテストは大体メーター表示の43km/hくらいでランプが光ったので、本番でも43km/hでパッシングする事にした。排ガス測定値はCOが0.06%でHCが25ppmで、これなら大丈夫でしょうとの事。
【予備車検4000円】


整備士さんに「ユーザー車検は初めてなんですがどういう事に気を付ければいいでしょうか?」と尋ねたら、「いきなりレーンに並ばないでまずは他の車がどういう手順で進めているか見学して、頭の中でイメージを作るといいですよ」と言われた。


練馬車検場に入り駐車場に車を停める。朝早いのでまだ人は少ない。車を持ってきている人はつなぎを着た整備士さんがほとんどで手慣れている様子。さてまずはワイパーゴムを交換し、ボンネットを開けてエンジンルーム内をタオルで拭いて綺麗にする。特に車台番号の刻印プレートは念入りに拭いた。若干オイル漏れがあったが、エンジンルームの中からは拭けそうになかったので、バンパー下から手を伸ばし入れてタオルで拭く。


ネットで仕入れた情報によると本当はコイン洗車場で下回りを綺麗にしたりホイールキャップを外したりした方が検査官の心証がいいようだったが、時間が無かったのと工具が見当たらなかったのでそのどちらもできなかった。イチかバチかだ。


書類をまだ書き終わっていなかったので窓口で書いた。ほとんどの項目は車検証に載っているので写すだけだが、唯一「タイヤサイズ」という項目があって焦った。それは当然ながら車検証には書いてなかった。色々引っ繰り返した挙句、車の前の持ち主がタイヤを買った時のお客様控えに「175/70R13」とあったので、意味がよく分からないながらもそれを参考に「175-70-13」と書いた。


書き終えたら5月に払った自動車税の納入通知書を見せてチェックしてもらった。次は車検予約番号チェックの筈だったが、特に番号は聞かれなかった。混んでないからだろうか?


書類関係は全部終わったので、車を停めたままレーンの所に行って他の車の手順を見学する。まず検査官による外観検査があって、次にマルチテスターに移ってスリップテストがあり、更にスピードテスト・光軸チェック・ブレーキテスト等があって、最後に下回りの検査があるようだ。何台かの様子を見学して頭にイメージを叩き込み、いよいよ実際にレーンに並ぶ事にした。


「おはようございます!」と大きな声で挨拶する。外観検査では前後のライトやボンネット内の車台番号の照合などがある。友人の話ではクラクションやワイパーのチェックもあるとの事だったが、この時には無かった。排気温警告灯に黒ビニールを貼ってあるのを気付かれないかドキドキしていたが、無事クリアできた。


マルチテスターに移って項目を次々と難なくクリアしていく。初めてのユーザー車検という事で途中から検査官の人が横に付いて色々と優しく丁寧に指示してくれた。それはそれで有難かったけど、やはり横に立たれると黒ビニールに気付かれるのではないかと気が気でなかった。ともかく最後の排ガスチェックも無事終わり、普通なら自分でチェックシートを読み取り機に挿入するのだが、これも検査官の人がしてくれた。


いやー、本当に練馬車検場の検査官の方はとても優しくて感動した。ネットで情報を仕入れると検査官の中にはユーザー車検に対して嫌がらせに近いような難癖を付ける人もいるようなので警戒していたが、この日の練馬車検場に限って言えばそれとは全く対極だった。


建物に戻って窓口に書類を提出すると、すぐに2年間有効の新車検証を発行してくれた。窓口のお姉さんに「これで終わりです」と言われたので「もう帰っていいんですか?」と尋ねたら「ええどうぞ」とニッコリ微笑んで言われたので、あまりのあっけなさに拍子抜けしてしまった。それでも初めてのユーザー車検を無事クリアした喜びで「ヤッター」と小さく叫んで両手を上に突き上げた。


平成16年6月12日(土)

ホンダプリモ東京中央に行き、サーモセンサー&コンバーターを交換してもらう。これでとりあえず全て終わりだ。
【部品代6500円、工賃4000円、キャブレター清掃代1600円】


決算

【法定手数料(誰でも同じもの)】
重量税 25200円
登録印紙 1400円
用紙代 30円
自賠責 27630円
小計 54260円

【部品交換等】
オイル交換 1764円
ワイパーゴム 1218円
ブレーキパッド・発煙筒 12747円
サーモセンサー等 12100円
小計 27829円

【予備車検】
4000円

計86089円
とっぷぺえじ