【起】
動機
基本的に古いものが大好きで、老後の趣味として世界遺産巡りをしたいと思ってるくらい(笑) その中でもエジプトには昔から憧れがあって、特にピラミッドは若いうちに絶対見に行きたいと思っていた。何故4000年も前にあのような巨大なモニュメントを建てる事ができたのか? 何故ピラミッドはあのような美しい四角錐なのか? ファラオの強大な権力とは? 古代エジプト人の死生観は? それらは謎であると同時に魅力でもあった。
さて若いうちに行きたいと云っても大学を卒業したらまとまった休みが取れなさそうなので、行くなら学生時代しかないだろうと思った。ところが今年の夏休みは院試対策、冬休みは国試対策で旅行どころではなさそうだから、行くなら春休みが最後のチャンスかなと思って地道に貯金に励んだ。
しかし夢の実現への道は容易ではなく、資金繰りの悪化(苦笑)により一時は完全に断念したほどだった。でも諦めたくなかったのでせっせとバイトに励んだり、なるべく安い航空券を探したり、旅行期間を短縮したりしてどうにか実現にこぎつけたというのが実情だった。
出発準備
まずツアーか個人旅行か決める必要があった。勿論条件が合えばツアーでもよかったが、ツアーは強制的にガイドが付いたり名所見物する時間が決められていたりして制約が大きいので基本的にキライ。ピラミッドの前で何時間もぼーっとする、なんて事はツアーでは自由にできない。とりあえず1人でも全然問題なく行動できる自信があったので今回は個人旅行に決め、某大手旅行会社に航空券とホテルの予約だけを頼んだ。
ネットで事前に調べていたが、一番安い航空券はやはり大韓航空。往復95000円だった。選んだホテルはギザのピラミッドの近くで、1泊4000円×3泊。これはエジプトにしては高い方だが、宿代をケチって熟睡できなかったり疲れが取れなかったりしては本末転倒なので、ここはちょっと奮発してみた。
パスポートは充分期限が残っていたので問題なし。保険はクレジットカード付帯で済ませる事にして、通貨は日本ではエジプトポンドに両替できないので現地に着いてから両替する事にした。あと向こうは昼の日差しが強烈という事でサングラスを購入した。「地球の歩き方 エジプト編」は勿論購入して熟読した。毎回毎回このシリーズにはお世話になってます。
そうそう、航空券を手配してもらった某大手旅行会社で安く国際学生証を作れるというから頼んでみたら、何と正規のISICではなくISECというバッタもんのようなチャチなカードだった。本当に通用するのか怪しい。抗議したがもう作った後だったのでしぶしぶ納得する。国際学生証を作る時はISICかどうか必ず確認しましょう。
渡航
出国手続きを済ませ、平成13年4月2日(月)13:50に福岡空港を出発。途中プサンで乗り換えて、先月完成したばかりの仁川(インチョン)国際空港へ。これは韓国が世界に誇る巨大ハブ空港で、ソウルから電車で2hの距離にある。東京-成田より遠いみたい。ここでまた乗り換えて、11hの長旅を経てアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ国際空港へ。ここでまたまた乗り換えて、更に3hほど乗ってようやくカイロ着。遠い!! 疲れた〜
途中で横の4座席が丸々空いたので、肘掛けを全部上げて横になって毛布かぶって寝てた。これがJALやANAだったら多分スッチーに怒られて起こされてシートベルトを付けさせられる所だと思うが、大韓航空はおおらか(?)なのか全く何も注意されなかった。いい加減と云えばいい加減。
ギザへ
カイロ空港は小さくてオンボロで近代的な空港と呼ぶには程遠く、日本の地方空港のような雰囲気だった。窓口で入国ビザを購入して入国手続きを済ませ、両替商でエジプトポンドをゲットして空港を出る。ちなみに1エジプトポンド=約30円で、補助通貨はピアストル(1ポンド=100ピアストル)。
ツアーではないので空港を出たらいきなり1人で行動しなくてはならない。特に案内表示がなくて一体どこがバスターミナルか分からず困ったが、地球の歩き方の写真と見比べながら「ここかな?」っていう所でしばらく待っていると次々とバスが通過。減速しても止まる気配がなくて、エジプシャン達が「待ってくれー」って感じでわらわら付いて行くのが面白い。
エジプトでバスに乗るのは本当に苦労する。運転席の前の窓ガラスに本物のアラビア数字(アラブ世界で使われている数字表記)でバス番号が示されているので、それを瞬間的に読み取って手を挙げてバスを止め、乗り込む。目的地に向かうバス番号は地球の歩き方に載っている一覧と照合してあらかじめ覚えておかないといけない。まあ実際は乗ってみるまでどこに行くか分からない場合が多いが、バス代は日本円で数十円だから間違えたら降りて乗り直せばいい。
エジプトのバスには車内で運賃を受け取る車掌さん(と云っても当然制服などは着ておらず、普通のおっさんみたいな感じなので外見上は一般の乗客と区別できない)が乗っている事が多い。バスターミナルに近付くと車掌さんはバスから身を乗り出して、「ギザギザギザギザギザギザ!」と行き先を連呼する。
それでどうにかギザ行きのバスに乗り、地図とにらめっこしたり親切なエジプシャンに道を聞いたりしながら何とかホテルにチェックイン。部屋は10Fで、窓からギザのピラミッドが見渡せる文句ナシの眺望。ちょっとゆっくりして早速ピラミッドに向かう。
(次頁から写真を中心に紹介します)
承1(つぎ)
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とっぷぺえじ