【承1】


意外と街中
承1-1

この写真を見せたら大抵の人はびっくりする。90%の確率で「ピラミッドって砂漠の中にあるんじゃないの!?」というリアクションが返ってくる。TVや雑誌に載るピラミッドは確かにそういうイメージ作りに貢献しているが、実際はカイロ郊外の高台にあって徒歩で行こうと思えば行けるのだ。今回もホテルからピラミッドに行く際、玄関で待機してるタクシーの運ちゃんに「60ポンドで連れて行ってあげる」なんて吹っかけられたが、自分の足で行きたかったのでしつこい勧誘を振り切って徒歩で向かった。


巨大な壁のよう
承1-2

ピラミッドエリアの入場料を払い、一番手前にあるクフ王のピラミッド前にたどり着いてひと休み。真下から見上げるとこの写真のように1枚の壁に見える。ピラミッドは巨大過ぎて少し離れて見ないと四角錐には見えないのだ。

人数制限はあるがクフ王のピラミッドは内部に入る事もでき、上の写真の左下に写っている三角状の屋根が入口になっている。内部は狭く天井も低い通路が延々と続くが、しばらくすると大回廊に出る。大回廊の両側を注意深く見ると等間隔に小穴が開いており、これはピラミッド完成後に通路を塞ぐ石を一時的に保持していた木杭用の穴だという。

王の玄室の前には有名な重力拡散の部屋がある。玄室には外に通じる換気孔が2つあり、空気のゴォーゴォーとうなる音が薄暗い中に響いて無気味な感じがする。この換気孔は勿論4500年前の建造時に作られたものだ。玄室の壁を手で触ってみると直方体の石が隙間なくぴったりと積み上げられており、日本の城の石垣が隙間だらけなのとだいぶ趣きが異なる。

王の玄室を出て女王の間に向かう。女王の間に至る通路は最も天井が低く、かがんで歩くので腰を痛めそう。女王の間にも換気孔が2つ開けられている。今回内部に入ってみて一番驚いたのは、ただ石を積み上げるだけでも大変なのにその内部にこのような精巧な部屋や通路が設けられている事だ。上手く重力を計算しながら作らないと上からの圧力で潰されてしまうだろう。それを考えると4500年前の設計技術と建築技術にただひたすら驚嘆。


クフ王のピラミッド
承1-3

観光路を歩いていた外国人旅行者に頼んで、クフ王のピラミッドをバックに撮ってもらった。実はこの直前にラクダ引きの少年にからまれてトラブルになりかけた。実際ピラミッド周辺のラクダ引きは悪質で、地球の歩き方には色んなタイプの悲惨な体験談が載っている。貧富の差と観光客が持つ多額のマネーが引き起こす悲劇。こういう場面では「君子危うきに近寄らず」が賢明ナリ。


カフラー王のピラミッド
承1-4

3大ピラミッドはエリアの入口から見てクフ王、カフラー王、メンカウラー王の順番に並んでいる。今回はこれらのピラミッドを反時計回りに巡ってみた。左に写っているのはクフ王のピラミッドで、奥が3大ピラミッドで最も美しいといわれるカフラー王のピラミッド。頂上付近にかつて装飾に使われていた大理石の化粧石が一部残っている。


メンカウラー王のピラミッド
承1-5

左はカフラー王のピラミッドで、奥は3大ピラミッドの中では一番小さいメンカウラー王のピラミッド。ピラミッド地域は広大なので歩いて回るのもひと苦労だが、今回は自分の足で回るのにこだわりたかったのでこまめに水分補給しつつひたすら歩いた。


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とっぷぺえじ